シャワーの後の坊主アタマが
あっと言う間にサラサラに乾いて
病室に戻りベットに腰掛け
作り置きのインスタントコーヒーを一口くちに含んだそのあと
無性に
煙草が吸いたい!
吸いたい
はあ。
わたしがもうすぐ行く空がすぐそこにある
目の前にはわたしに良く似た山がある
空と山の間を鳥が大きく弓になって
カーブしながら
旋回しながら
飛んでいる
雲間の青空なんて
空が遠いのか
近いのか
跳ね返しているのか
呼んでいるのか
木々の葉が風に揺らいで動いているのを眺めるだけで
嬉しい
そこへ
また鳥が
山際を舐めるように移動していたり
空が
やっぱり青かったり
雲が
白かったり更には
飛行機雲が
濃いブルーの地に真っ直ぐな白い線を描いて突き進んでいたり
同時に
何十キロか先の山の連なりも淡いブルーの水彩画のように見えて
ああなんて
幸せな光景か
病室の窓枠の
座っているだけでわたしに与えられた恩恵
心の中が
真っさらになる